断りたいのに断れない。断り上手な人がうらやましいなぁ。
嫌なことは断って、もっと自分の時間を過ごしたい!
こんなお悩みに答えます。
本当は断りたいのに、相手に気を遣ってつい「YES」と言っていませんか?
・断ることに罪悪感がある
・断ったら相手との関係性が悪くなるかもしれないと不安になる
こんな風に、断るのが苦手なHSPは多いと思います。
この記事では、次の3点を解説します。
- HSPが断るのが苦手な理由
- 相手を嫌な気持ちにさせずに上手に断る方法
- シーン別・使えるフレーズ集
HSPでも取り入れやすい断り方を紹介するので、参考にしてみてください。
断り上手になるとストレスが減り、自分のために使う時間をしっかり確保できるようになりますうよ。
HSPが断るのが苦手な理由とは?
あなたが断れずに悩んでいる一方で、断り上手な人っていませんか?
はっきり『無理です!』と言う人もいますし、人間関係に波風を立てず上手に断っている人もいますよね。
うらやましい限りです…
ここでは、次の2点を解説します。
- HSPが断るのが苦手な理由
- 断り上手な人の特徴
この2点から、HSPが断り上手になるコツがみえてきます。
HSPが断るのが苦手な理由
理由は3つ考えられます。
- 人の感情や状況を察しやすい
- 断ると相手が傷つくと考える
- 断ると相手との関係性が悪化すると考える
では、ひとつずつみていきましょう。
人の感情や状況を察しやすい
HSPは、人の感情や状況を察しやすい傾向があります。
相手の表情、仕草、声のトーン、言葉のニュアンスなどから、相手の望んでいることを敏感に察知。
頼みごとをされたときも、「すごく困っているな…」と相手の状況を察してしまうのです。
それゆえ断りづらくなり、相手の要望につい応えてしまうというわけですね。
私もシフト制の勤務だと、「私が入らないと回らないだろうな…」と空気を読んで、無理なシフトを引き受けていました…
断ると相手が傷つくと考える
断るのが苦手な人は、断られるのも苦手。
自分が断られたときに傷つく傾向があります。
自分が断られたときに拒絶された感覚になるので、断ると相手も同じように感じると思って断りづらくなるのです。
断ったら相手が傷つくんじゃないかと思って、なかなか断れない…
断ると相手との関係性が悪化すると考える
断るのが苦手な人は、
「断ったら嫌われるかも…」
「断ったら二度と声をかけてもらえないかも…」
と、引き受けるかどうかと、相手との今後の関係性を強く結びつけて考えていることが多いです。
断ったら相手が気を悪くして、気まずくなるんじゃないかって不安になりますよね。
断り上手な人の特徴
では、断り上手な人はどうでしょうか?
断り上手な人は、引き受けるかどうかと、人間関係を別物だと考えています。
この2つがポイントです。
勇気をだして断ってみることで、断っても相手との関係が続くことを実感できますよ。
自分が断られたときも、「今回は都合が悪かったんだろう」と軽く受けとめられるようになっていきます。
HSPが相手を嫌な気持ちにさせずに上手に断る方法
「断るぞ!」と思っても、相手が嫌な気持ちにならないか不安になりますよね。
ここでは、相手を嫌な気持ちにさせない上手な断り方を紹介します。
- 明るく手短に断る
- 休むことも予定と考える
- できない+代替案を伝える
- できない+あなた本来の特徴を伝える
では、ひとつずつみていきましょう。
明るく手短に断る
ちょっとした頼みごとや誘いなら、
「その日はごめん!」
「ちょっと難しいです!」
と明るく手短に伝えるといいですよ。
明るく断ることで、相手にネガティブな印象を与えにくくなります。
断るのが苦手な人は、断るまでの会話が長くなりがちです。
下手に理由を言ってしまうと、相手に言いくるめられる恐れがあります。
相手に粘られないように、手短に断ることを意識しましょう。
休むことも予定と考える
予定がない日に誘われると断りづらいですが、ゆっくり休むことも立派な予定です。
「予定があるからごめん!」
とだけ言えば大丈夫です。
相手も予定があるならしょうがないと納得してくれるよね。
もちろん、体調不良のときはその旨を伝えればOK。
体調不良が理由だと、相手もそれ以上踏み込んでこないはずです。
私は疲れやすいので「ひとりでゆっくり休む日」が必要です。
誘われても、休みたい気持ちの方が強ければ断るようにしています。
できない+代替案を伝える
頼みごとをされたとき、相手が困っている様子だと断りづらいですよね。
しかし、自分が手一杯なときにできないことまで引き受けるのはよくありません。
相手と妥協点を話し合って、自分の負担をできるだけ減らしましょう。
『〇〇を〇日までにやっておいて』と仕事を頼まれたとき
「××と△△を抱えているので、〇日までにはできかねます」
「他の方の協力があれば、〇日までにできると思います」
このように、できることとできないことの両方を相手に伝えます。
代替案をあわせて伝えることで、相手に断っているという印象を与えにくくなりますよ。
できない+あなた本来の特徴を伝える
『飲みに行かない?』『みんなで遊ばない?』
と誘ってもらったら、断るのは悪い気がしますよね。
こんなときは、苦手なことを伝えながら断るのがおすすめ。
この方法は、「自分はこういう人だ」と相手に情報を伝える意味合いを兼ねています。
「もともとお酒が苦手だから、飲み会はやめておこうかな。」
「大人数の集まりが得意じゃないから、今回は遠慮しておくね。」
ただ断るのではなく、あなた本来の特徴もあわせて伝えることで、同じ誘いがくることも防げます。
今後の人間関係を楽にする断り方ともいえますね。
HSP向け!シーン別・使えるフレーズ集
上手に断る方法をみてきましたが、相手との関係性やシチュエーションによって、断り方は少し変わってきます。
ここでは、職場とプライベートにわけてみていきますよ。
職場
いつも顔をあわせる上司や同僚が相手だと、断るのに気を遣いますよね。
その職場にいる限り、ずっと関わっていく人たちなので、断り方にもひと工夫が必要です。
断ったことで気まずくなるのは避けたい…
手一杯のときに新しい仕事を頼まれたとき
「今このような状態にあるので、〇〇までになりますがよろしいでしょうか?」
忙しいこともきちんと伝えた上で、期限や代替案をあわせて伝えましょう。
相手はあなたの現状も把握できますし、ただ断るのと違い、業務に対する前向きな姿勢も感じられるので不快にはなりません。
飲み会に誘われたとき
「お誘いいただきありがとうございます。しかし、あいにく〇〇でして…」
まずは誘ってもらったことへの感謝を伝えましょう。
「ぜひ行きたいのですが」
「また誘ってください」
と言ってしまうと、『いつなら大丈夫?』と予定を聞かれる可能性があります。
それが嫌なら、感謝の言葉だけにとどめておく方が安心。
フレーズの〇〇の部分は、あなたの言いやすい理由で大丈夫です。
プライベート
たとえ相手が友達であっても、断るのは勇気がいりますよね。
断ったらノリが悪いと思われるかもしれないし、もう誘ってもらえないかもしれない…
そんなときは、相手の誘いを好意的に受けとめる姿勢をみせつつ、明るく断ればOK。
遊びや飲み会に誘われたとき
「○○だから、また私から連絡するね!」
断る理由は何でもいいですが、これからも仲良くしたい人の場合は、自分から連絡する意思があることを伝えておきましょう。
相手も『今回は都合が悪かっただけ』と明るく受けとめてくれます。
ライブやイベントに誘われたとき
「○○が得意じゃないから、今回は遠慮しておくね!」
ライブやイベントなど、人が多くて騒がしい場所が苦手な場合はその旨を伝えましょう。
友達同士でも楽しいと思うことが全部一緒なんてことはないでしょうから、苦手なことまで相手にあわせる必要はありません。
「今回は遠慮しておくけど、今度カフェでお茶しようね!」と、自分が楽しめるかたちで次の提案をするのもいいですよ。
注意点:社交辞令の「また誘ってね」は封印しよう
つい言ってしまいがちですが、「また誘ってね」は思い切って封印しましょう。
相手に社交辞令だと気づいてもらえず、また誘われるかもしれないもんね。
本当に行きたいと思ったときは、自然と「また誘ってね」の言葉がでるもの。
自然とその言葉がでるとき以外は言わなくてOK。
自分を大切にするために「NO」と言えるようになろう!
HSPは人の感情や状況を察しやすいため、無理をして人付き合いをしたり、頼みごとを引き受けたりしがちです。
「正当な理由が無いと断ってはいけない」と、断ることに罪悪感を覚える方も多いと思います。
断ることは悪いことではありません。
自分を大切にするために必要なことです。
気の進まないことは、できる範囲で「NO」と言いましょう。
相手の都合や要求ばかりに合わせていると、ストレスで体調を崩しかねません。
断る習慣をつけると自分のために使える時間が増え、ストレスも減っていきますよ。
決して無理をせず、あなたの本音を大切にしてくださいね!