「人と会うとグッタリする」と悩んでいるHSPは多いのではないでしょうか。
実は、HSPは人の感情や状況を察しやすく、他の人よりも疲れやすい傾向にあります。
HSPは気を遣って相手のペースにあわせがちですが、無理を続けていては疲れもストレスも溜まり、つらくなってしまいます。
この記事では、以下の3つを解説します。
- HSPが人と会うと疲れる原因
- HSPが人間関係で陥りやすい傾向
- HSPが人間関係を楽にするコツ
この記事を読むと、
「負担の少ない人との接し方」が身に着いて、今よりちょっと気楽に過ごせるようになりますよ。
HSPが人と会うと疲れる原因とは?
「人と会うと疲れる」という悩みには、HSPの神経システムが関係しています。
些細なことにも気づく神経システムになっており、人間関係では「人の感情や状況を察しやすい」という形で現れます。
人は情報のかたまり。
HSPは相手の表情、仕草、声のトーン、言葉のニュアンスなどから、相手の状況を敏感に察知します。
他の人が気づかないような些細な変化まで察知するので、受けとる情報量が多くなり疲れやすいのです。
こんな場面でHSPの頭はフル回転
・気を遣う場/苦手な相手といるとき
→「失礼がないように/相手の機嫌を損ねないように」とさらに緊張
・三人以上の会話/飲み会など大人数が集まる場
→ひとりひとりに気を配ってしまうので、気が張りっぱなし
たしかに、ドッと疲れちゃう…
人の感情や状況に気づかずにいられないことが、HSPのつらいところですよね。
気づいてしまうとスルーもできず、つい対応してしまったり、「なぜ?」と深く考えてしまったりして疲れてしまう訳ですね。
HSPが陥りやすい傾向3つ
HSPは「気づくからこそ振り回される」という状態に陥りやすく、これもまた疲れる原因です。
これらに心当たりはありませんか?
- 他の人を優先してしまう
- 他の人の機嫌に左右される
- 他の人の悪い面が見えてつらくなる
では、ひとつずつみていきましょう。
他の人を優先してしまう
HSPは相手の表情などから「相手が望んでいること」まで察してしまうことがあります。
つい相手を優先してしまい、自分のことが後回しになっていませんか?
「そのくらいなら…」って、つい相手を優先してしまってるかも。
HSPは他の人より多くのことに気づくので、相手を助けたり譲ったりする回数が多くなり、つい自分のことが後回しになってしまいます。
自分のために使う時間が減ってしまい、ストレスが溜まることも多いかもしれません。
他の人の機嫌に左右される
HSPはそうでない人と比べて、必要以上に相手の反応を気にしてしまう傾向があります。
相手が少しでも不快そうな表情や態度をすると一気に不安になりますよね。
「何かしてしまったかな?」って自分の言動を振り返って、そのことで頭の中がいっぱいになっちゃう…
相手は何も気にしていなかったり、不機嫌ではなかったりすることも多いのですが、つい深読みして疲れてしまいます。
他の人の悪い面が見えてつらくなる
悪意や嘘、性格の嫌な一面など、気づかない方が幸せということもありますよね。
気づいてしまう度に苦しくなるので、「悪い面まで見えてしまう自分が嫌!」という方もいるのではないでしょうか。
悪口を言ったり意地悪をしたりする人を見ると、自分が悪意を向けられている訳ではないのに、なぜか傷ついちゃう…
人の悪い面がみえて傷つくということを繰り返すうち、人付き合いそのものを面倒に感じてしまうことがあるかもしれません。
HSPが人間関係を楽にするコツ3つ
疲れる原因がわかっても、コツ=対処法を身に着けない限り、人間関係は楽になりません。
ここでは、次の3つのコツを紹介します。
- 事前に解散の時間を決めておく
- ひとりの時間が必要だと伝える
- 断り上手になる
人間関係を楽にするには、まず「自分の限界を知っておく」ことが重要です。
自分はどこまでなら耐えられるか把握しておき、それを超えそうなときは「NO」と言いましょう。
これができないと、人から誘われたり頼みごとをされたりしたときに、自分の限界を超えて無理を続けることになります。
私もよく無理をして、人と会うのが嫌になって家に籠りがちになったりする…
そうならないためにも、「負担の少ない人との接し方」を身に着けましょう。
事前に解散の時間を決めておく
人は情報のかたまり。
たとえ相手が親しい人であっても、長時間一緒にいると疲れてしまいます。
そのときは楽しいけど、帰宅後はいつもぐったりです…
自分が楽しめる時間を把握したうえで、人と会うときは事前に解散の時間を決めておきましょう。
3人以上は90分、1対1は3時間が限界、といった感じです。
ひとりの時間が必要だと伝える
HSPは神経が高ぶりやすいため、その日に受けた刺激を流すために「ひとりの時間」が必要。
この時間を削るとストレスが溜まり、人と関わる気力がすり減っていきます。
HSPはひとりの時間をとり、心のゆとりを取り戻してはじめて、また人と一緒に過ごしたいという気持ちが起きるのです。
勇気をだして「ひとりの時間が必要」と伝えましょう!
「疲れやすいからひとりで過ごす時間も欲しいんだ。」
「仕事に支障がでないように予定を入れず休む日もつくっているんだ。」
以下の記事では、疲労回復に効果的な「ひとりの時間」の過ごし方を詳しく解説しています。
疲れやすいHSPに必要なダウンタイムとは?【ひとりの時間でパワー回復】
断り上手になる
断るのが苦手で、頼みごとや誘いをひとつ返事で受けていませんか?
本当は断りたいけどどうしよう…っていつも悩んじゃう。
余裕がないのに相手に気を遣って「YES」と言ってしまったら、後で断ることもできずつらい状況に追い込まれます。
自分がこなすことができる限界を把握して、頼みごとや誘いを上手に断れるようになりましょう。
・代替案をセットにして断る
「○を○日までにやって欲しい」
→「×と△を抱えているので、○日までにはできかねます。」
→「○日までなら/他の方の協力があれば、できると思います。」
・あなた本来の特徴を伝えて断る
→「もともとお酒が苦手だから、飲み会はやめておこうかな。」
・自分を休めるのも立派な予定と考えて断る
→シンプルに「予定があるから」でOK。
以下の記事では、上手な断り方をより詳しく紹介しています。
「断れない」と悩むHSPが断り上手になる方法【使えるフレーズ集つき】
まとめ:HSPは負担の少ない人との接し方を身に着けると楽になる
HSPは相手の感情や状況を察しやすく、つい相手を優先しがちです。
この記事で紹介した「負担の少ない人との接し方」を身に着けて、無理せず過ごしてくださいね。
最後に、人間関係に悩むHSPにおすすめの本を紹介しておきます。
HSPが感じる仕事や人間関係の悩みに特化した1冊。
138人のHSPの知恵が詰まっていて、悩みへの具体的な対処法が学べます。
一例をあげるとこんな感じ↓
- 上手に仕事や飲み会を断るには?
- 愚痴や不満を言う人から逃げるには?
- まわりのフォローばかりで自分の仕事が進まないときは?
使えるフレーズやリアルな体験談がシーン別に33個も収録されています。
私も持っていますが、参考になる対処法がたくさん載っています!
この本の方法を試したら悩みごとが減ったので、読んでよかったです。
困ったときの心強い味方になる1冊なので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。